Welcome to my blog

Stigma - in the public_enemy -

ARTICLE PAGE

[映画] ヴィクトリア・アンド・アブドゥル

  • CATEGORY映画
  • PUBLISHED ON2018/ 04/ 28/ 14:20
  • COMMENT0
あらすじ:
 1877年、インドに暮らす、
 24歳の刑務所吏員アブドゥル(アリ・ファザール)は
 すらりと背が高いというだけの理由から、ゴールデン・ジュビリーの機会に
 イギリス・ワイト島にあるイギリス王室の離宮で
 ヴィクトリア女王(ジュディ・デンチ)に古代の貨幣を贈呈する
 名誉ある役を抜擢された。
 女王の目にとまり寵愛を得たアブドゥルは側近として可愛がられ
 コーランやヒンドゥー語などインドの文化を教えることになる…。

監督はスティーヴン・フリアーズ。

作家Shrabani Basuによる、実話を元にした本「Victoria and Abdul:
The True Story of the Queen's Closest Confidant」を映画化した作品。

飛行機の中で観た映画。インド人とヴィクトリア女王という
組み合わせが面白そうに見えて、観始めたのですが、これがなかなか
よくできていて、面白かったです。

アブドゥルのヴィクトリア女王に対する
優しい気持ちも見えながらも、インド人らしく、したたか。

自分が出世して、良い生活になるのを
楽しんでいる所があり、友人として一緒に来ていたインド人の
友人を下僕として扱うし、環境が合わずに病床に伏せった友人の
見舞いにも来ない。その後、友人は死んでしまうのですが
その場で泣いた所で…。非情だなと思う所もあれば
それがまたインド人ライクでいいともいえる。

ヴィクトリア女王は統治しているインドの事を何も知らず
新しい世界をアブドゥルの口から知り、それに魅了されていくのも
また面白い。知らない事は罪ではないけれど、引き起こされる
事象については責任を取らなくてはならないのが、彼女の役目…。

自分や友人の為であれば嘘をつく事もある、そういう
文化のある人間と、嘘をつかれた事を知らずに前のめりになる
人間と、新しい事に夢中になる女王を止めたい保守層…。

様々な人々の思惑と、1人孤高に生きる
ヴィクトリア女王の寂しさが物語の終盤に心に迫る。
最期の時、それでもと一緒にいたアブドゥルとの細やかな
幸福の時が救いの時だったように思う。

その後、アブドゥルとヴィクトリア女王が一緒だった事が
全て隠蔽され、失意と一緒に帰国したアブドゥル。

彼の思いはいかばかりか…。
友人である女王が亡くなった事は辛かったと思うのだけれど。
案外、やっぱりしたたかに生きているような気がする。

イギリスとインドのカルチャーや
女王、その周りの人々、インド人といった
それぞれの人々の温度に面白さを感じた映画でした。
アカデミー賞にノミネートされつつも、日本で公開されなかったよう。
確かに面白さという観点だと、単館放映向きな作品のように思う。
スポンサーサイト

0 Comments

Leave a comment